フィレンツェと聞いて思い浮かべるのはルネッサンス美術だが、フレンツェには伝統芸術とコンテンポラリーアートが共存できる資質が根付いている。守るべき伝統を新しい形で再生していき、この街を常に活力のある新鮮な街として維持しているのだ。

若手デザイナーAlessandro Dentoniは、フィレンツェ大学の建築学部を卒業し、これまでにフィレンツェの街に関わる数々のプロジェクトに参加し、常にこの街への貢献に力を注いできた。

最新作のfreeは、現在までフィレンツェに綿々と続くマニファクチュアへの回帰を提唱し、デザインとアートの境を模索した作品である。

世界レベルでの大量生産システムが飽和した中にあって、手工業がいまだ根強く残るイタリアでは、デザイナーと職人のコラボレーションが今後の新たな方向を示している。

イタリアンデザイン、というと自然にファニチャーやヴィヴィッドな色彩のインテリアグッズが即座に頭に浮かぶが、なかなかどうしてグラフィックも面白い。

Design Libraryで定期的に開催されるコンファレンスVitaminaDでは、先日、若手グラフィックデザイナーAlessandro Costariolの作品が紹介された。

コーヒー豆のブランドKaffè FreskoのパッケージデザインではEuropean Designアワードより銅メダルを受賞し、トリエンナーレで開催されたエキシビジョン「Spaghetti Grafica」へ近年の作品を発表するなど精力的に活動を続けている。

ブティックMassa 29のリニューアルに際して、グラフィックと共にコーポレイト・アイデンティティのディレクションを手がけ、動物をモチーフにした奇抜なイメージ展開でその才能を見せている。

インテリア三昧のウィークエンド!10月14日から17日までの4日間、Milano Design Weekendとしてミラノ市内に点在するインテリアショールームをはじめ、ブックショップ、デパート、建築事務所、ホテル、小さなショップなど150に及ぶスペースが一般に向けて解放される。

イタリアの産業の要である、インテリア産業を活発化させようという趣旨のもと
Mondadori GroupとRCS Media Groupの2大出版社が共同で主催する。

一般客にとって、普段は足を踏み入れることをためらう数々のインテリア関連のショールーム内で、この時期だけの商品展示が行なわれる他、16日の夜はNotte Bianca del Design「デザインの白い夜」にあてられ、深夜12時までさまざまなイベントが開催される。

今年のテーマは「生きるアート」「新しい内心」。暖かく包み込んでくれる場所としての家とはどういったものか。個人投資と内的な価値の共有への願望の2つの接点としてのアートとは、を模索した各社の展示が行われる。

イメージは”Dolce Vita”と題されたKartell社の提案。フェッリーニ監督の映画作品を彷彿とさせる独特の空気が漂っている。

ミラノサローネに続き、またまた街が華やぐことであろう。

ロンドンをベースに活動するイタリアのデザイナーChristina BiliouriLondon Design Festivalにて発表した新作。

私たちの感覚は主に視覚に頼ることが多いが、 ガラスで制作されたこの3つのシリーズ作品Transensingを介して感触と視覚を刺激させ、視覚障害者が生活する社会環境を向上させようという狙い。

“Where am I?” は、複数の人たちがグラスの音を用いて、今、会話がどこでなされているのかを視覚障害者へ伝えることができる。単純に、手に持つグラスをぐるぐると回していく、というしかけ。

“In between bubbles”は、視覚障害者がパートナーとコンタクトを保つためのツールとして機能する。グラスを耳に当てることで、相手がドリンクを飲む音を聞くことができる。

“The Sound of Memories”は、パーティーなどの後で、タイムカプセルのように録音させた会話を繰り返し聞くことができる。

さまざまな機会で、視覚障害者へ感情的な壁を感じさせないためのツールとして役立って欲しい。

ピエモンテ州トリノ市を拠点に活動する2人の建築家、Marco LanaとAlberto Savettiereのユニット、 Lana+Savettiere Architettiの新作 “Strip Ease”。トリノ市で開催されたBe-eco Expocasa 2010およびリミニ市で開催されたエクステリアファニチャーの展示会SUN.LABにてそれぞれ賞を受賞した。

10cm幅の帯状の鉄板を曲げ加工した45cm角のベンチだが、設置場所や設置方向によって多様な使い方が想定されている。モジュールとして数脚を組み合わせたり、公園では自転車を停めて一息入れるためのベンチとして、また、立てて使用すれば、プランターやデザイン製の高いゴミ箱としても使用する事ができる。

10月7日からスロベニアで開催される第22回工業デザインビエンナーレへ出展が予定されている。

2015年に開催予定のミラノ国際万博への気運が高まっているが、ミラノではすでに2030年へ向けての都市計画が動き出している。6月16日から30日まで、ミラノ工科大学キャンパス内で、ミラノ都市建築フォーラム(AUFO)の主催により「Milano Stadt Krone 2030」と題し、近未来の都市計画が12作品公表された。

ミラノ市が含まれるロンバルディア州は、イタリア国内の6分の1の労働者を抱える主要工業地帯であり、同時に国内の3分の1の農産物を生産する農業地帯でもある。イタリア製品への国内外からの要望にいかに応える事ができるかは、この州がいかに長期スパンで地域内にある土地を枯らす事なく再生していけるかが鍵となっている。

このような状況を背景に、このプロジェクトには、単にロンバルディア州の歴史を保存するだけでなく、ミラノ市街の既存の土地へ、いかに農業と居住区を共存させることができるかが求められている。

イメージはカリフォルニアに拠点を持つStudio Shiftのプロジェクト。

ショパン生誕200年を記念して、ポーランドの首都ワルシャワにショパン博物館が開館した。この一大イベントは、市と政府機関の多々なる参加を促すとともに、市の文化覚醒を目的とした共同体からの資金により、ナチの攻撃を逃れたバロック様式の歴史的建造物であるオストログスキー城の復元がなされた。博物館の目的は、ショパンの作品に関連した音楽への思い出と教育を保存することである。

博物館の開館にあたり、2005年に館内の永久インスタレーションをテーマにコンペが行なわれ、イタリア人建築家グループであるMigliore+Servetto Architetti Associatiが選ばれた。数多くのコレクションを無限にクロスさせる形で音楽を縦横無尽に五感で体験できる、インテラクティブデザインを採用したプロジェクトだ。

ベルリンを拠点に活動するドイツ人デザイナーMatthias Riesの新作。モジュールシステムの収納家具”Modrobe”は、収納部分を床から浮遊させることで、軽い視覚と柔軟な組み合わせを生み、空間を自由に装飾できるようにデザインされている。

収納するものに応じて家具の高さを変え、また支えの色を4色のパステルカラーから選ぶことができる。

ありそうでなかったこのデザインは、大変シンプルだがインテリアを楽しむことができるアイテムとなっている。

時代の流れを無視したかのように、独走するオランダ人デザイナーSander Mulder
彼の作品は、強いラインと繊細なディテール、そしてハイテクノロジーに特徴付けられている。その大胆な作品にしばしば批判を受けながらも、独自の世界を築き続ける。

連結した3つの金属針がゆっくりと回転するウォールクロック、クラッシックなアウトラインが浮き出すランプシリーズ、お行儀の良い犬のボディーから音を送り出すスピーカーなど、1つ1つの作品それぞれが物語となりうる彼の作品である。

3人のオーストリア人デザイナーからなるPudelskern。デザインコンセプトのベースを自然の中に求め、適切なマテリアルを用いることがデザイナーの責任であると自負する。

数々の新作の中でもワードローブMilky Starは、セラミック素材が意外な柔らかい印象を放つ新カテゴリーのデザインである。マスデザインを基本に制作された作品だが、現代の消費者のニーズを反映し、モジュールを自在に組み合わせることで、個々のライフスタイルに併せてパーソナライズが可能となっている。

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